大好きな揚げ物と、上手におつきあい

大人気の揚げ物

 

 

揚げ物に関する調査を積極的にしているのが、日清オイリオグループ(株)です。この会社は、食用油のリーディングカンパニーとして、日本で初のサラダ油となる「日清サラダ油」を製造・発売するなど、常に多彩な技術力を活かした商品の展開をしています。

 

 

この日清オイリオの「生活科学情報ショートレポート」では、最近12年間の嗜好の変化とトレンドについて調査しているのですが、概論としては「揚げ物の調理は控えるけれども、食べるのは好き」という傾向がみられます。

 

 

夕食での揚げ物調理を「ほとんどしない」人が、1997年よりも2009年は大幅に増加しており、調理頻度は減少傾向にあることがはっきりしています。

 

 

しかし、揚げ物調理が好きな人ということでは、変化が無いのです。需要の高い中食市場(店頭販売の惣菜類)でも、揚げ物はむしろ好まれている傾向があります。また、揚げ物を食べることが好きな人は約70%も存在しており、惣菜の人気メニューでも、から揚げやコロッケなどの揚げ物は上位にランキングされています。

 

 

つまり、揚げ物調理をあまりしない人も、食べるために惣菜として購入しているわけです。揚げ物は香ばしい旨味とボリューム感などで、やはり根強い人気のある料理となっています。

 

 

ただし、油を大量に使う揚げ物調理は、油の始末など極めて手がかかるので、惣菜を購入する場合には揚げ物が選ばれやすくなっています。もちろん、揚げ物のカロリーが高いことは誰もが認識しているわけで、揚げ物の栄養価や特性については、できるだけ知っておいて、上手におつきあいしたいものです。