大好きな揚げ物と、上手におつきあい

揚げ物の吸油率

 

 

前述の通り、油脂類の食品は、ごはんやパンなどの糖質より消化、吸収に時間がかかるので、食べた後の腹持ちがいいというメリットがあります。「油脂類や肉を食べると太る」というのは正しいとは言えず、それらの摂取量を極端に減らすと、空腹感からダイエットを失敗してしまうことも多くなります。

 

 

というのは、結局、逆に間食が増えてしまいがちで、無意識のうちに甘いものも相当食べ続けてしまうこともあります。自分では食事を制限しているので、かなりのダイエットをしているつもりでも、あまり効果があがらずに、挫折してしまうことにもなります。

 

 

無理なく、健康的に体重コントロールをしようと思えば、いろいろな食品からバランスよく栄養を摂ることが大切で、油脂類も適量を摂った方がいいのです。

 

 

ここでのポイントは、揚げ物は素材や衣によって吸油率は異なるということです。揚げ物は、その名の通りに確かに油を吸います。当然ながら生の食品と比較すれば、100g中のエネルギー量(カロリー)も高くなるのですが、具材の種類、量(大きさ)、衣の厚さ、油の温度、揚げ時間などの要素によって、吸油率が大きく異なってきます。意外なのは、肉や魚の素揚げやから揚げは、天ぷらやフライよりもエネルギー量が少ないのです。それは肉や魚の脂肪分は、揚げることで溶け出るからで、衣の厚さ(かさ)があるほど、吸油率は高くなります。から揚げは、小麦粉をまぶした方が吸油率は高く、片栗粉の方が低くなります。