大好きな揚げ物と、上手におつきあい

コレステロールは減ることもある

 

 

揚げ物は、エネルギーは高くなっても、コレステロールは減ることもあります。コレステロールと聞くと脂肪と同様にビクッとする人が多いと思います。特に高血圧とコレステロールは密接な関係があります。

 

 

もともと高血圧は老化などが主な原因なのですが、これは血液中にコレステロールや中性脂肪が増加して、動脈に蓄積されてしまうと引き起こされます。高脂血症も、悪玉コレステロール(LDL)が血中に多くなる病気のことで、高脂血症が長く続いていると、血管内の壁にコレステロールが付着して血管内を狭くして、その結果高血圧になってしまうのです。

 

 

更に、血管の弾力が失われて、動脈硬化になっていきます。そこでメリットとなるのが衣揚げです。衣挙げは揚げ油が吸収されるので、エネルギー量は一般的に高くなるのですが、肉に含まれる脂質は油に溶け出して、逆に植物油は肉に入るために、肉の飽和脂肪酸は減少し、植物油の不飽和脂肪酸が増加します。つまり脂質の内容が変化するわけで、コレステロールは減少するのです。

 

 

また、衣揚げは衣に守られているので、脂溶性となるビタミンA、E、D、K、ベータカロテン、魚のEPA、DHAなどの脂肪酸を、あまり損失しません。水溶性のビタミンCも、揚げ物は高温の油で短時間加熱されるので、損失は少なくなっています。

 

 

カロリーだけを意識していると、本来必要な栄養素や注意しなければならないコレステロールのことを見逃してしまうこともあるということです。